🌏 鹿山圭介の「非常識なeBay輸出セミナー」をシニアの私が検証してみた

🧓 70歳でもまだ挑戦したい

私は70歳（もうすぐ71歳）、機械加工業の会社で品質保証や検査の仕事をしています。
社員20名ほどの中小企業で、日々「楽しく働ける職場」を目指して奮闘中です。

副業の世界にも興味があり、これまでいくつか挑戦してきました。

しかし、投資詐欺に引っかかったり、メルマガ塾で課題をこなせずに挫折したりと、失敗もたくさんしてきました。

だからこそ私は、もう“勢いだけの挑戦”はしません。

今回のテーマである「鹿山圭介の非常識なeBay輸出セミナー」も
冷静に、現実的な視点で見てみようと思います。

📦 そもそも「eBay輸出」とは？

「eBay（イーベイ）」とは、世界中のユーザーが売買できる巨大なオークションサイトです。

アメリカを中心に、ヨーロッパやアジアなど幅広い国の利用者がいます。

そして「eBay輸出」とは
日本製の商品を海外のユーザーに販売する副業モデル。

海外では「MADE IN JAPAN」ブランドが強く
たとえば──

• 中古カメラや腕時計
• フィギュア、アニメグッズ
• 書道道具や工芸品

こういった日本独自の商品は、思わぬ高値で売れることもあります。

つまり、「日本の価値を世界に売るビジネス」。

この点は非常に面白い発想です。

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🚀 鹿山圭介の「非常識なeBay輸出セミナー」とは？

このセミナーでは、eBay輸出を仕組み化・外注化して
“少ない労働時間で高収益を目指す”ことを掲げています。

セミナー概要を整理すると、こうなります。

🔹 ステップ1

日本製品をリサーチして出品する。
テンプレート化された文章や画像を使い、初心者でも始めやすくする。

🔹 ステップ2

注文が入れば、Amazonやヤフオクなどから商品を仕入れ、
外注スタッフが発送や検品を代行。

🔹 ステップ3

在庫リスクを最小限にし、利益差額で収益化。

表面的には「誰でも簡単にできる仕組み」に見えます。

しかし、長年モノづくりの世界にいる私から見ると

“非常識”という言葉には、少し違う意味が隠れているように思いました。

⚠️ 私が見た「非常識」の真の意味

このビジネスの“非常識さ”は
「現場を知らない人が想像する簡単さ」にあります。

確かに、仕組みそのものは筋が通っています。
ただし、以下のような現実が存在します。

✅ リスク1：仕入れと返品の壁

利益を出すには「良い商品を安く仕入れる力」が必要。
しかし海外発送には返品・破損・関税のリスクがあり
在庫を抱えずに利益を出すのは容易ではありません。

✅ リスク2：言語とトラブル対応

英語対応・海外発送・税関処理など
「外注で全部任せられる」とはいえ、トラブル時の最終判断は自分に返ってきます。

✅ リスク3：初期投資の大きさ

講座費用・サポート費用が数十万円単位。
「回収までに半年以上かかる」という声もあります。

つまり、“非常識な成功”の裏側には
常識的な努力と管理力が必ず必要なのです。

🧠 エンジニア的視点で見た「構造の弱点」

私は機械加工や品質管理の仕事を長く続けてきました。
その経験から言えば、どんな仕組みにも“弱点”があります。

このモデルの場合、以下の構造的なリスクを感じました。

• 外注化を多用する → 品質コントロールが難しい
• eBayやPayPalのルール変更 → 突然アカウントが停止する可能性
• 利益率が下がる → 為替変動・送料高騰の影響を受けやすい

つまり、自分で全体の流れを把握し続ける力がないと崩れる仕組みです。

“自動で稼ぐ”という言葉に期待しすぎてはいけません。

💡 それでも「学び」としての価値はある

とはいえ、私はこのセミナーを完全に否定するつもりはありません。

むしろ、「学びの素材」としては非常に価値があります。

なぜなら、eBay輸出という市場自体は本物だからです。

また、外注・効率化・仕組み化といった考え方は
これからの時代に必要なスキルでもあります。

大事なのは、“一発逆転”を狙わず、少しずつ自分のペースで取り入れること。

これはシニア世代でも十分に可能です。

🪙 私がシニアにすすめたい「副業の選び方」

副業に何を求めるかで、選ぶべき道は変わります。
私自身の経験から言えるのは、次の3つです。

✴️ 1．小さく始める

最初から数十万円を投資するのではなく
少額でテストして、自分に合うかを確かめること。

✴️ 2．得意を活かす

英語が苦手なら、無理して海外取引をする必要はありません。
自分の経験（製造・技術・事務・販売）を活かせる分野で挑戦する方が継続できます。

✴️ 3．人を頼りすぎない

“外注に任せる”は便利ですが、最終判断は自分。
依存ではなく「協力関係」を築くのが理想です。

🧭 シニアこそ「構造を読む力」を磨こう

鹿山圭介氏のセミナーは、確かに話題性があります。

しかし、70歳の私から見れば、“非常識な稼ぎ方”ではなく

「常識的な努力をすれば届く範囲の副業」という印象でした。

つまり、特別な魔法の方法ではなく
「eBay」という市場を理解し、地道に実践する人だけが結果を出せる世界」です。

シニアの私たちに必要なのは、焦らず、着実に歩む力。
派手さよりも「続けられること」を優先すべきです。

🌸 人生の後半戦、もう一度“挑戦”を

私はこれまで多くの失敗を経験してきました。
でも、諦めなかったからこそ今があります。

副業も同じです。

成功のコツは「完璧を目指さないこと」。

少しずつ、無理なく、楽しみながら続ければ
70代でも“新しい自分”に出会えます。

執筆：賢者たるシーニア

「非常識な方法より、常識を極めた者が最後に笑う。
人生の後半戦こそ、もう一度“挑戦”を楽しもう。」