
はじめに
私はもうすぐ71歳。
機械加工業の会社で品質保証や検査を担当しながら、日々現場に立っています。
そんな私のもとに、最近よく目にする“ある広告”がありました。
「おめでとうございます!あなたは100ビットコインに当選しました!」
……こう聞くと、誰でも一瞬、心が動くでしょう。
しかし、これこそがまさに詐欺の入り口なのです。
今回は、この「100ビットコイン当選」なる話がどんな仕組みで人を惑わせるのか
そして、なぜ多くの人が被害に遭うのかを、私の経験も交えながら解説していきます。
「100ビットコイン当選」とは何か?
SNSやLINE、メール広告などで目にするこのフレーズ。
内容を簡単にまとめると、以下のような流れになっています。
- 登録だけで100BTCがもらえる
- 完全無料で当選確定
- 仮想通貨の初心者でもOK
一見、夢のような話です。
しかし、調べていくと、これは「プレゼント」でも「副業」でもなく
個人情報とお金を抜き取るための仕組みであることが見えてきます。
登録の流れと“罠”の構造
このビジネス(と呼ぶのもおかしいですが)の流れを整理してみましょう。
- 「当選おめでとうございます!」という通知が届く
- LINEまたは専用フォームに登録させる
- 個人情報やウォレット(仮想通貨口座)のアドレスを入力させる
- 「送金手数料」「税金」「認証料」などの名目で支払いを要求される
- 支払い後、連絡が途絶える
……というのが、典型的なパターンです。
「当選したのに支払いが必要」という時点でおかしいのですが
この“当選ビジネス”は、心理的なトリックを巧妙に使っています。
なぜ人は引っかかってしまうのか?
人間は、「もう少しで手に入る」と思うと、判断が鈍くなります。
- 「あなたは特別な当選者です」
- 「受け取りには本人確認が必要です」
- 「今だけ限定で受け取れます」
こう言われると、つい「損をしたくない」と思ってしまう。
これは詐欺師が最も得意とする“焦らせの心理”です。
しかも、やり取りがLINEやメール中心で、相手の顔も見えないため
「本当に運営しているのか?」が確認できないまま
お金を払ってしまうケースが非常に多いのです。
実際の被害報告と手口の実態

全国の消費生活センターや警察にも、多くの相談が寄せられています。
「登録したら『送金手数料』を要求された」
「手続き料を払ったのに、入金されなかった」
「ウォレットのアドレスを送ったら、不正送金された」
こうした被害は、少額でも大きなダメージを残します。
しかもビットコインは一度送金すると取り戻せないという仕組みのため
被害者が泣き寝入りするケースがほとんどです。
また、「運営会社」と名乗る団体も、その多くが実在しない会社名を使用しています。
登記簿を調べても見つからない、住所がレンタルオフィス、電話番号が使い捨て携帯。
こうした特徴がある時点で、もう危険信号です。
シニア世代が特に注意すべき理由
私たちのようなシニア世代は、どうしても「最後のチャンスかもしれない」という気持ちが働きます。
老後の資金に不安があり、年金だけでは足りない。
だから、ちょっとした“夢”にすがりたくなる気持ちは、私もよくわかります。
しかし、詐欺師はその心理を狙ってきます。
「あなたのような真面目な方こそ成功できる」
「経験がある世代だから信用できます」
そんな言葉を信じてはいけません。
彼らは人の“誠実さ”を利用して、騙すのです。
典型的な詐欺のサイン3つ
私が見てきた中で、詐欺に共通する特徴を3つ挙げます。
1️⃣ 当選なのに支払いを求める
→ 受け取りに手数料が必要な時点でアウトです。
2️⃣ 運営者・住所・責任者が不明確
→ 匿名運営はリスクの塊。信頼できる業者は必ず明記します。
3️⃣ 仮想通貨ウォレットを入力させる
→ これが最大の罠。送金先を知られると資産を抜かれる恐れがあります。
このうちひとつでも当てはまれば、即撤退すべきです。
被害に遭ってしまったら
まずは落ち着いて、以下の対応を取ることが重要です。
- 警察のサイバー犯罪相談窓口に連絡する
- 消費者センターへ相談し、アドバイスを受ける
- ウォレットや取引所のパスワードを即変更する
- 家族や知人に共有し、同じ被害を防ぐ
泣き寝入りせず、早めに行動することで、二次被害を防げます。
「100ビットコイン当選」は副業ではなく“罠”
結論を言えば、この案件は副業でもビジネスでもありません。
完全に「お金を取るための仕組み」であり、当選を装った“詐欺的システム”です。
- 当選者を大量に出すことで信憑性を演出
- 支払いを積み重ねて利益を得る
- 仮想通貨の匿名性で追跡を困難にする
これが「100ビットコイン当選」の正体です。
私の結論と、伝えたいこと
私の結論は明確です。
このような案件に「本物」はありません。
どれだけ夢のような言葉を並べても
裏に“お金を支払わせる構造”がある以上、詐欺の可能性は限りなく高い。
私たちが守るべきは、「夢」ではなく「現実的な判断力」です。
これから副業を始めるなら
派手な言葉よりも、地味でも確実な道を選びましょう。
- 記事作成やデータ入力など、作業型の副業
- 小さく始められるクラウドワークス系の仕事
- AIツールを使った自動収益モデル
これらはすぐに大金にはなりませんが、自分で努力した分だけ成果が出ます。
詐欺に怯えることもありません。
焦らず、誠実に積み上げる

私は70歳を目前にして思います。
「人生の後半こそ、守りの知恵が必要だ」と。
100ビットコインを夢見るより
毎月1万円でも、自分の力で稼ぐほうがずっと尊い。
「焦らず、欲に流されず、地道に積み上げる。」
それが、私のような世代が取るべき本当の“勝ち方”です。
📘 まとめ
- 「100ビットコイン当選」は詐欺の可能性が極めて高い
- 当選なのに支払いが必要な案件はすべて危険
- 匿名運営・ウォレット要求は即撤退
- シニア世代こそ、「小さく安全な副業」から始める
👤 執筆:賢者たるシーニア
「老いて学ぶことは、若い頃よりも価値がある。
失敗を知っているからこそ、人を守れるのです。」
